iPhone画面修理!業界の裏話!iPhone画面修理のポイントを公開!
最近増えている「街のiPhone修理店」。
近くのショッピングモールにオープンしたなんて話もよく聞きます。
以前はiPhone修理と言えば、Apple一択でした。
Appleが近くにない場合は、郵送して修理するのが当たり前でしたが、「街のiPhone修理店」の登場で、
Apple一択だった選択肢が増え、数日かかる修理が即日可能になったりと、
修理自体がかなり身近になったのではないでしょうか?
今回は、そんな便利な「街のiPhone修理店」で修理する時に知っておきたいポイントを5つご紹介します!
iPhoneの故障の中でも群を抜いて多い、「画面割れ」に絞ってお伝えしたいと思います!
さらには、皆様にはあまり浸透していない業界の裏話もちょっとだけご紹介するので、
是非最後まで読んで頂けると嬉しいです!
目次
iPhone画面割れ修理に修理価格がいろいろあるのはなぜか?
iPhone画面割れ修理を検討する際、
Appleや正規プロバイダ修理するか、非正規店と呼ばれる「街のiPhone修理店」で修理するか?
まずはここをリサーチすると思いますが、Appleや正規プロバイダ修理修理と、
非正規店と呼ばれる「街のiPhone修理店」での修理との違いは後ほど解説します。
ここでは、「街のiPhone修理店」で修理することを前提に話を進めていきます。
まず驚くところは、インタネット検索でiPhone修理と検索するとたくさんの修理店が存在していることです。
さらに店舗ごとに修理価格も違いますし、修理メニューも統一性がありません。
例えば、iPhone画面修理を依頼する場合、店舗によってメニュー表記も違います。
例)iPhone 12
A社 | LCD(液晶パネル) | OLED(有機ELパネル) |
ガラス割れ(軽度) | 16,880円 | 30,580円 |
液晶交換(重度) | 23,880円 | 33,450円 |
B社 | 互換パネル | PREMIUMパネル |
画面割れ修理料金 | 36,180円 | 40,180円 |
– | – | – |
ガラス修理?液晶交換?LCD(液晶パネル)?OLED(有機ELパネル)?互換パネル?PREMIUMパネル?
なんのこっちゃとなるのが普通です。
上記のような複雑な料金体系やメニューを紐解く為に、まずは裏話レベル1の話から解説していきます。
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iPhoneはガラス単体の交換や液晶単体の交換はできない
画面割れで修理する際に使用するパネルは、ガラスと液晶が一体化しているパーツを使用するので、バラバラで交換することができません。
つまり、軽度でも重度でも修理する作業工程、修理パーツ共に変わりません。
A社のメニューを見てみましょう。
液晶交換というメニューがありますが、ガラスの損傷が激しい場合は重度扱いになる場合があります。
そんな時、液晶の交換はしなくてもいいから損傷の激しいガラスだけ交換してよ。となりますよね?
これが物理的にできないのがiPhone画面修理の仕組みです。
なんでこんな表現にしてるねんと思いますよね?
これは次の裏話につながります。
割れた画面は修理後に回収して液晶や有機ELを再生してパーツとして使用している
修理に出すと新品同様の綺麗な画面に元通りになります。
しかし、割れてしまった画面はどこに行くのでしょうか?
これこそが、修理価格が安いガラス割れ等のメニュー、修理価格が高くなる液晶交換等の修理メニューが存在する理由になっています。
修理で交換した割れた画面は、
そのまま捨ててしまう場合と「再生」に回す場合に分かれます。
「再生」?どういうこと?
では、一から説明していきましょう。
iPhoneの画面(パネル)はガラスとベゼル面とタッチ操作を管理するデジタイザが組み込まれた液晶・有機EL部分に分かれます。
画面の割れが比較的少なく、タッチ操作や表示に異常がない場合→軽度→再生できる
画面の損傷が激しく、タッチ操作や表示に異常がある場合→重度→再生できない
画面割れ状態 | タッチ操作や表示状態 | 修理内容 | |
再生できる | 損傷が少ない | 異常なし | 軽度 |
再生できない | 損傷が大きい | 異常あり | 重度 |
上記画像のように軽度の損傷の画面は修理後、回収して「再生」と呼ばれる工程に進め、再生パネルとして蘇ります。
この再生パネルこそ、上記B社の料金表に存在する「PREMIUMパネル」の正体です。
つまり、損傷の少ない画面は、再生パネルとして蘇る修理に使用できる為、修理価格を安くできるという理屈です。
さらに、この「再生パネル」は純正の液晶や有機ELなので、互換パネルと比較すると色合いやタッチの感度が純正と変わらない為、
ハイグレードなパネルとなり活躍してくれます。
従来、互換パネルは純正と比較すると色合いやタッチの感度に若干の違いが見られます。
純正と同等のクオリティの「再生パネル」は一定の人気があるのも確かです。
逆に損傷が激しく、液晶や有機ELまでダメージがあると「再生」して使用できないので、修理価格が高くなります。
複雑なお話なので、きちんとお伝えできているか不安ですが、
上記の例で示した、A社、B社の修理メニューについて少しはわかっていただけたでしょうか?
次は、LCD(液晶パネル)、OLED(有機ELパネル)について解説していきます。
iPhone X以降の画面修理メニューにあるLCDとOLDの違いとは?
テレビと同様iPhoneのディスプレイは2種類あります。
iPhone 8以前の機種、iPhone SEシリーズ、iPhone XR、iPhone 11は液晶を使用したディスプレイでLCDパネルを使用しています。
liquid-crystal display(液晶ディスプレイ)=LCD
iPhone Xシリーズ、iPhone 11 Proシリーズ以降は有機ELを使用したディスプレイでOLCDパネルを搭載した使用です。
organic light-emitting diode(有機発光ダイオード)=OLED
この二つの大きな違いは、専門的な話をなしに簡単に説明すると、純粋にOLCDパネル(有機EL)の方が、LCDパネル(液晶)と比較して画質が綺麗ということです。
その分、製品コストもLCDパネルと比較して高くなるので、iPhone 11 ProやiPhone 12 ProのようにProシリーズにしか搭載していません。
ここまでで、LCDパネル(液晶)とOLCDパネル(有機EL)の違いについては、わかっていただけたかと思います。
修理の話に戻します。
冒頭に参考価格を記載したA社の価格を見てみましょう。
例)iPhone 12
A社 | LCD(液晶パネル) | OLED(有機ELパネル) |
ガラス割れ(軽度) | 16,880円 | 30,580円 |
液晶交換(重度) | 23,880円 | 33,450円 |
iPhone 12は元々OLEDパネルを搭載した機種です。
画面修理の際、製造コストが安いLCDパネル(液晶)を使用して修理することで、修理価格を安く抑えることができます。
一方、元々搭載されているOLEDパネル(有機EL)を使用して修理をすると、修理価格はそれなりに高くなってしまいます。
だったら安く修理できるLCDパネル(液晶)で修理した方がいいじゃん!となりますよね?
では、LCDパネル(液晶)で修理するデメリットはないのでしょうか?
格安価格でのiPhone画面修理に注意が必要な理由とは?
修理をする上で、少しでも修理費用を抑えたい気持ちはありますよね。
修理価格が安いのであれば、OLEDパネル(有機EL)じゃなく、LCDパネル(液晶)で修理しても不具合はないのか?
デメリットについて解説していきます。
画質・色合いが悪くなってしまう
LCDパネル(液晶)はバックライトを遮って黒色を表現しているため、光漏れによって灰色のような黒色になります。
そのため、OLEDパネル(有機EL)に比べて黒色の深みに違いが出て色味が悪く感じるようになります。
修理前と修理後で画質が大きく変化したと感じると思われます。
充電の消耗が早くなる
必要な部分のみが発光する有機ELに比べて、常にバックライトが点灯しているLCDパネルは、
その分電力の消耗が激しく電池の減りが早くなります。
本体の不具合のつながる可能性がある
過去には、iOSのアップデート後に互換パネルが反応しなくなったという事例もあります。
OLEDパネル(有機EL)搭載機種をLCDパネル(液晶)で修理することで、iPhone本体に不具合が起きる可能性も十分にあります。
以上が大まかな注意点となります。
修理価格が安いのは確かに魅力です。
データ目的で修理するなど、修理後に長期的利用を目的としない場合は良いかも知れませんね!
最後に注意してほしいポイントは、
修理店によっては、安い修理料金で来店させて、店頭で高い修理を提案してくる店舗もあるようです。
「互換パネルは品質が良くないので、再生パネルがいいですよ。」などと高い修理をお勧めされることも多いそうです。
逆に安いLCDパネルでの修理価格に釣られて修理を依頼したが、OLEDパネルの方が良いですよと言われることもあります。
後から、後悔しない修理店選びが重要ですね!
iPhone画面修理で知っておきたいポイントまとめ!
ここまでは街の修理店(非正規店)でもiPhone画面修理について知っておいた方が良い情報を解説してきました!
iPhone画面修理を検討する際、いろいろなん店舗で修理価格を調べると思います。
画面の損傷が軽度でタッチ操作や液晶表示に異常がない場合→パネルが再生可能な為修理価格が安い
画面の損傷が重度でタッチ操作や液晶表示に異常がある場合→パネルが再生不可能な為修理価格が高い
「PREMIUMパネル」などの純正液晶を再生して製造したパネルは互換性と比較して色合い、タッチの感度が純正と遜色ないため価格が高い
有機EL搭載機種をLCDパネルで修理する場合、修理価格は安いがリスクがある可能性も考慮して選択する。
上記のポイントを押さえてた上で、修理することをお勧めします!
最後まで読んでいただきありがとうございます!